高度利用者向け緊急地震速報サービス“SIGNAL BEET”
高度利用者向け緊急地震速報サービスとは
気象庁が2004年2月に試験運用・配信を開始した地震による被害を軽減(減災)させようという目的の世界初の地震情報です。
従来の地震情報の発表は地震発生から約3~4分後でした。それに対し緊急地震速報は、地震発生直後に震源に近い地震観測点で観測される初期微動(P波)情報を解析し、震源情報が数秒で発表されます。この情報を地震波より先に受信することで地震の強い揺れが来る前に、推定震度や余裕時間を計算して通報することが可能になりました。
データセンター経由でインターネット回線より、受信機で“推定震度・余裕時間”を音声と光でお知らせします。
免責事項(気象庁)
緊急地震速報の原理的限界・技術的限界
- ・緊急地震速報の配信が主要動の到達に間に合わない場合がある(直下型、震源地に近い、配信経路等により)
- ・主要動到達時間の予測に誤差が発生する場合がある (1~数秒程度)
- ・震度の予測精度が十分でない場合がある (約±1震度の誤差)
- ・誤報が発信される場合がある (地震計への何らかの強い振動(事故、落雷等)、機器ノイズ等)
- ・震源が150km程度以上深いと推定される場合は予測震度や猶予時間の精度が低くなることがあります。
一般利用者向けと高度利用者向けの違い
【一般利用者向け緊急地震速報】 テレビ・ラジオ・携帯電話 |
【高度利用者向け緊急地震速報】 専用装置 |
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発信条件 |
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内容 |
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要約 |
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(※1) ガルとは、地震による地盤や建物などの揺れの大きさを表す加速度の単位で、建物などにどの程度の力が加わるかを示しています。
1ガルとは毎秒1センチずつ加速してゆくことを表しますので、100ガルとは毎秒1メートルずつ加速してゆくことになります。
因みに、阪神・淡路大震災で観測された加速度は818ガルで、これは時速29.5キロの自動車が1秒で停止する時の加速度と同じです。
緊急地震速報の心得
大きな揺れまでわずか数秒でも猶予があれば、大地震発生時の減災に有効な初動対応が可能になります。すなわちここでの初動対応とは、緊急地震速報を受けたら速やかな減災行動を取ら無ければならないという事です。
会社、家庭で各個人が危険を避けるための行動を取れるように日頃から周知徹底が求められます。
従業員、家族で万が一に備える意識が大切です。
※一般的な地震対応の心得
- 1. 危険な落下物を避けるために棚や壁から離れます。
- 2. 致命的な怪我を防ぐために頭部を保護します。
- 3. あわてて外に飛び出してはいけません。
- 4. エレベータ・エスカレータの利用中は最寄り階でおりてください。
- 5. タバコ・ストーブなど火災の元となる火気を処置してください。
- 6. ガスの元栓を停止してください。
- 緊急地震速報の利用の手引き(緊急地震速報利用者協議会サイト) (新しいウィンドウが開きます)